慕情の部屋 公演情報 スポンジ「慕情の部屋」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    豚箱友情物語、ではないが。
    初スポンジ、名前もこの度知った。
    タテに長い新宿眼科画廊(地下スペース、逃げ口無し)の奥行きを使った、多場面を作りだす装置の活用で、「物語」はテンポ良く、スリリングに進んでいた。
    スーパーのバックヤード、ビデオ屋店内、主人公の部屋、上野、留置場、接見室・・。
    印象的なのは、狭い横幅をさらに狭める上手側の小さなエリアで、機材を駆使して無機質系の「音楽」未満ただの音以上の幻想音を「生演奏」する姿、ドラマを「不穏」に盛り立てていた。
    当て書いたように物語上のキャラに合う人達は、一劇団に属する同質感がないが、持つキャラによって物語の中に嵌め込まれ、総体で一つの芝居をこなし切った感じ。
    悪行の果てであるはずの檻の中が、最もヒューマンな空間だというのも皮肉が利いて好きである。

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    2016/10/18 03:04

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