満足度★★★★★
リアリティと存在感
チームワークと集中力を強く感じました。
日常のさりげない会話の積み重ねの果てに、登場人物が抱えているそれぞれの過去が明らかになって今ここにいることが伝わってきました。
昨年キネマ旬報ベスト1と3に入った、「恋人たち」「ハッピーアワー」を思い出させました。
いずれもワークショップの積み重ねの中から作品化されたものですが、賞を取るからには作品としての完成度が評価された結果です。
ゲストハウスの作品も、完成度が高いと思いました。
いつも思うのですが、こういう作風は観客の想像力を非常に刺激するので、疲れたときにすかっとしたいと思って観ると、初めての人には「うーん」という感想を述べる人がいるかもしれませんね。
装置はほとんどないし、登場人物の動き(目の動きだけでも見ている対象との距離感も全部伝わってしまう)、マイムでの表現は演技者の中にどれほどのリアリティが成立しているかも怖いほど伝わります。