満足度★★★★
愛情を管理できるか...
「黄離取り線」という「黄」こそ注意を促す色、今作は現代社会が抱える子育て問題へ「親権免許制度」が導入されたら、という一石を投じる。
親権の捉え方、それは親の持つ権利ではなく、子を守る権利として存在すると...。
愛情という計測できない不確かさは、制度という管理社会よりも計り知れない慈愛に満ちている。その理屈世界では説明出来ない親子関係とは...改めて考えさせる公演である。
この制度の瑕疵を含め、理屈としては物足りないが、「制度」と「愛情」というハードとソフトの両方をバランスよくというには時間が足りないし、散漫になるかもしれない。自分ではこの展開、好きである。
この計り知れない物語は、分かり易く観せる秀作だと思う.。
(上演時間1時間50分)