平日の天使、その他の短編 公演情報 キコ qui-co.「平日の天使、その他の短編」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    Aプログラム観劇。
    受け付け、開場は開演30分前。

    会場は坂を上ったあとに路地を右折するのですが、
    入るべき路地に看板が置いてあるのも親切でした。

    Aプログラムは休憩込で150分。
    (『ミートソース・グラヴィティ』『赤猫の舌』+休憩10分+『平日の天使』)

    Bプログラムは後日観に行きます。

    この上演順、にくい。
    すごく面白かったです。
    役者さんも作品ごとに様々な姿(表情・性質など)を使い分けていて、
    終演後「同じ役者だったのか!」ってびっくりするような人もいました。


    特に『赤猫の舌』は観劇後「2回観たいなぁ」と思ったので、
    Bプログラムでも上演されるの嬉しいです。

    彼らが内に秘めた、「狂おしいほどの愛」を
    自分だけひっそりと透かして見ていたら、
    そのまま自分の中に通じていた、というような体験でした。

    ネタバレBOX


    >『ミートソース・グラヴィティ』
    阿佐ヶ谷の商店街にある「ミー○屋」に行きたくなりました。
    コントのようだなぁと思っていたら、後半の展開が切なくて泣けました。
    小栗さんの笑顔からとてつもない時間を感じました。

    >『赤猫の舌』
    「イバラキ」の存在感の笑いと重み、衝撃的でした。
    赤い服の女性とギターを弾く小栗さんという初っ端の絵面で
    小栗さんが作・演出した別団体の『おつきさまがついてくる』のことを
    ふっと思い出したのですが、似て異なる…でも
    底にある感覚的なところで同じものを感じる世界観だなぁと思いました。
    作中の世界観はとても冷たい設定なのに、
    人間の温かみや肉感的な表現で役者さんが世界を構成してるのが
    面白かったです。

    >『平日の天使』
    相手に触れなければ基本的に発症が分からない、という病を
    役者さんが具現化させる様に
    「演劇って、なんて面白いんだろう!」と思いました。
    (客席は演者に触れられないから、彼らの説得力が命)
    『ミートソース~』で見せた笑顔と同じ顔で、まったく違う性質で、
    一番遠いけど一番身近にある恐ろしさかもしれないな、などと思いました。



    ↓以下は自ツイートの転載↓

    人の目に見えないものを、役者の芝居でそのように見せる感じ、
    感覚を言葉にするセンス、表情。ドキドキする。
    愛と欲、本能と理性の境界線を刺激された。
    作品ごとに違う人間になる役者さん達スゴすぎ。

    Aプログラムは3作で150分。全然、そんな長さを感じなかった。
    パイプ椅子のクッションも厚かったし。
    あることばが、劇場を出たときにタイミングよくその通りだったので、
    この時に観に来た自分を誉めたい。
    (追記:雨が止んだ)
    利己的な愛情を否定しない所が好き。
    『平日の~』の彼女(追記:マリ「感染しててほしい」)の台詞、至言。

    人を好きになった時の、
    情緒不安で幸せで破滅的なあの感じを味わえるのがキコ/qui-co。
    『ドリームランド』『ラット13』と観てきて今日やっと確信した。
    あと『赤猫~』あの声どこから出てるの!? って感じだった。
    女優さん達、ピュアなのも、夜を想像させる色気も、
    どっちも持っててスゴイ。
    (追記:『ドリームランド』は別団体での上演で
    厳密にはキコ名義じゃないけど…)


    小栗さん、ほんと超いっぱい出てた。
    そしていろいろな感情が取り揃ってた。
    3編のうちどの小栗さんが好きかなんて…言えない…
    (強烈に好きな役があるけど、はげしくネタバレに抵触する)
    (追記:『 ミートソース~』の誠一さん、すごく好きです。)


    0

    2016/09/23 01:41

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大