「ある盗聴」 /「復讐と美味しい料理は後を引く」 公演情報 劇団競泳水着「「ある盗聴」 /「復讐と美味しい料理は後を引く」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    復讐と美味しい料理は後を引く
    面白い。60分。

    ネタバレBOX

    中学校でいじめられてたかおる(服部容子)は、大学で親友となる桜子(舟橋杏美)と出会う。20台半ばで桜子が結婚することとなるが、かおるのいじめの主犯格と思われる友梨佳(岩井七世)にスピーチをお願いすることとがわかり、かおるは困惑しつつも、親友桜子から友梨佳を離そうと、友梨佳のネット日記を盗み見し、友梨佳と桜子の婚約者が関係を持っていた事実を桜子に、匿名で密告する。罪を認める友梨佳と、同席し内心ほくそ笑むかおるに、実は好きな人がいるんだと告白する桜子。妙なテンションで結束する桜子と友梨佳に釈然としないかおるは、桜子と友梨佳にメシを振舞うと提案する。パスタを食べた友梨佳が腹痛を訴え、中学時代の復讐かとにらみつける。桜子も友梨佳のパスタを食べたせいで腹痛を訴えだし、死にたくないとか細い声をあげるが、単なる下剤と判る。過去のこともありつつ、下剤事件のこともありつつ、奇妙な関係のまま、桜子の(一応の)結婚式は始まり、スピーチを読み上げる友梨佳と、桜子の仕込んだ下剤に苦しむかおるがいた。

    復讐劇な感じは弱めで、女3人の友情めいた感が強い作品。好きなんだか嫌いなんだか、気が合うんだか合わないんだかっていう奇妙な距離感が、面白い。シロクロはっきりしない、モヤモヤ感もありつつ、落ち着いていくサマが、いい味出してた。
    中立というか、復讐劇に巻き込まれる形になる桜子の、当初のさっぱり感から、ダークサイドによっていく(というか心のうちが表現されるようになっていく)とことか気に入った。ナチュラルに毒吐くとことか、普通に不倫しちゃうとことか。ラストの下剤盛った際のキメ顔も、いい表情してた。

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    2016/08/07 19:55

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