満足度★★★★
いい題材とは思うが…
前回の公演を観た時も思ったのだが…
ここんとこのトラッシュ作品は演劇的ではなくなってきた。
登場人物の個性を描くというより、その口から作家の警告が発せられることが重要だとでも言い切っているような、ちょっとした不自然なダレ場が展開される。
演劇的な展開がないので、必然、会話劇になってしまい、それが観る側を飽きさせる。今回も45分過ぎくらいからしばらくそんな時間帯になっていた。
せっかくの題材と切り口なのに、それが演劇的に未消化になっていると言わざるを得ない。
是非一考をされることを期待する。
傭兵ビジネスを展開するか否かが不倫の可否にすり替わる展開は醜悪だ。
きちんとそれ専用に扱ってほしいと思った。
安全 愛欲 金満 は同一線上にあるには違いないし、おおかたが一部の輩のご都合主義で善悪をコントロールされていることは同感には思うのだが…。
これまた前作でもあった、急激な経済論の展開も唐突すぎるきらいがある。
もっと丁寧に扱って欲しいと思う。
最近すこし”やばいな”と感じるのは私だけならいいのだが…。