満足度★★★★★
もう一度観たい
特異な個性が放つ四つの物語は、ベクトルは違うものの
マイノリティを切り取る視点は様々な事柄を考えさせられる秀逸な作品。
1話目の「DOG」は、
己の存在を失い自己崩壊する中で他者に牙をく女の
「みんな死ねばいいのに」という心の叫びに共感する。
2話目は「だるまかれし」、
世の中の歪みに陥る三人は各々が居辛さを抱える少数弱者。
社会に認められない辛さが身につまされる。
この2つの物語は変化球の遠投の様に受け手を惑わせ考えさせる。
「絶対恋愛王政」は学園カーストを乗り越え、自己矛盾に葛藤しながら成長し
愛を貫く二人。見た目と違う清々しい二人に感動。
最後の「幻燈」は、受け取り方で大きく変化する現実と隠された真実。
映像とリンクする熱い言葉の波が心地よく、大いに考えさせられる。
流れるような展開も良かったが、
一つ一つの物語が考えさせられるポイントが多く、
一話ごとに余韻を楽しめても良かったかもしれない。
出来れはもう一度リピートしてみたいところ。
劇作家女子会は、社会のはみ出し者が好きなのだろうか。