CRANK UP 公演情報 PLAN N「CRANK UP」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    夢という仕掛け
    元・青春事情の高桑さんが脚本の、
    青春から少し時間が経った人たちの物語。
    人間の再生、というか、前に進むことの大切さ、みたいな。
    高桑さんのブレなさが伝わってくる本。

    しかしあれですね、今この現実がひょっとしたら夢かもしれない、
    みたいな感覚は、やっぱ面白いですね。
    作中に撮影される自主映画『パラレル』のストーリーとも相まって、
    マトリックス的感覚、というかなんというか。

    風姿花伝に仕掛けられた盆舞台と、中盤以降の仕掛けがおもろい。
    あと、役者のキャラが濃い。
    伝説の役者・新崎(平澤智)がキャラ濃すぎでおもろい。

    素直に突っ走る青春、から一歩年齢を重ねた人たちの、
    ほろ苦い思い。
    僕はわりと人間がひねくれている方なので、
    「感動したー!!」
    というよりは
    「仕掛けが面白い」みたいな感想に行き着くのですが、
    素直な方は十二分に感動できるかと。

    キャラに重心が行き過ぎて、台詞が若干迷子になってる部分とか、
    もったいない感があります。
    後半の重たさも、もう少し。もう少し短いと、より観やすいかしら、なんて思います。

    今の私たちには、前に進むために区切りが必要、
    という助監督の決断、かっこよかった。

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    2016/07/01 01:46

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