満足度★★★
社会派
真田幸村の史実を使った社会派現代劇。
扱ってるテーマが、思ったより重かった。
親に出生届けも出されないまま、法律的にはこの世に存在しないままに公園に捨てられてしまった10人の幼い女の子達。
グループ企業内での派閥争いに敗れ借金まみれで自殺を考える男性。
10人と一人との出会いから物語は始まる。
関ケ原以後、豊臣方に付いて真田丸を築き、徳川方を追い詰め和解に持ち込む、その辺りをモチーフに。
ここで築かれた真田丸は、ショッピングモールの搬入口に建てられたテント販売所でしたが(笑)
企業の在り方、戸籍のない子供、その辺りにシリアスに取り扱っているお芝居でした。
わたし平野区のことちっとも知らないのだけれど・・・そういう問題と向き合っていたりするのかな?
全体的に、笑いをふんだんに盛り込んで、かわいい女の子達が元気よく駆けずり回っていて。
扱ってるテーマは重たい部分ありつつ、観やすくする工夫はなされてた印象。
でもそうだなぁ、客席は普段観劇あまりされなさそうな方が割と多かったように見受けられる中、140分は少し長く感じられ・・・上演時間はもう少し絞った方が良かったかな。
そして始まりのシーンと終わりのシーンが・・・なんだかシュールでした(笑)
全体的にエンタメ要素の強い中に、そこだけアングラ感が。。。
いや、思い起こせば、ちょいちょいシュールな演出あったかな。。。