満足度★★★★★
最終日観劇
町の小さな喫茶兼カフェスナックのような店舗で、宮崎が舞台とあって、かつて隣県に暮らしてきた者としては、多少の郷愁も生じ、宮崎の方言特有の牧歌的なやり取りにこそばゆさもあったりしながら見ていた。
県民性とも言える日向ボケ、と揶揄されそうな人達もいるけど、日本の日向(ひなた)宮崎の、そこで暮らす時間の流れがゆったり緩やか。劇的な変化が起こるわけではないが、ここに出てきた人物の各々の生き方と勇気の出し方は身近な誰かの姿を見ているような気にもなる。自分が男性でその目線で見れば、どこか鏡を見ているような気分になったかも。年齢的には大人なんだけど、大人は出てこない気がつけば中年に成ってる世代の人生模様。会話が途切れて「…」という間が空くが、そこらへんの描写もあるある、と物語の世界観に入り込め。
ほどほどの切なさと、じんわりした温もりと優しさを感じる舞台でした。約110分。