友達 公演情報 世田谷パブリックシアター「友達」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    退屈な友達。
    思い出せば面白い場面は多かったようだ。が、空気がいかにも退屈だった。
    その原因を探り探り、この記事を書いている。なんだったんだ、あの退屈は。

    安部公房のブラックなユーモアが炸裂した作品なのに笑えない。
    私はよい読者ではないが、笑えない場面での笑いが魅力だと思っている。
    個性豊かな俳優陣のパフォーマンスが、逆にそれを邪魔していたとか?
    テキストの面白みがパフォーマンスによって阻害された、と。
    一理あるかも知れない。

    主人公の喜劇的な悲劇性も、その冗長さのために切迫感が足りない。
    その冗長さの意図が見えないのは、チェルフィッチュにも言えることだ。

    さらに今回は岡田利規らしい仕事のようにも見えない。
    戯曲に真正面から向き合った結果、生真面目に向き合わざるを得なかった、
    ということなのだろうか。
    どうも、戯曲を信用しすぎているきらいがある。
    来春もそういった機会があるので、どうなることか見守りたい。

    ネタバレBOX

    そもそも、トラムシートは腰の悪い人が座れる席じゃない。
    おかげさまであまり集中できなかった。かえって、立ち見の方がよかったかも。

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    2008/11/24 01:26

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