満足度★★★★
「男を読む。」最終日観劇
男性脳と女性脳の思考の違いが明確に出ていたような舞台。
リーディング力の上手さに聞き惚れ、疲れている時に見に行ったら、心地よい眠りを誘ってくれそう。
「井戸川さん〜」人間っていろんな一面を持ってるよね、って感じ。「天使〜」の東京の雑踏で起こった純愛模様がまさに男性思考だな、と思ったり。「昨日公園」はリーディングというより、舞台をまんま見ているようだった。ちょっと泣きそうになった。
挿入されるオリジナルストーリーは先に「女を読む。」を見ていたので、2人の結末はわかっているはずなのに、自然とその経緯を興味深く見ることに。関係を積み上げていくのは時間もかかるけど、それもまた楽しい。でもどこかでボタンのかけ違いが出てくると2人で直すより1人でやる方が簡単な場合もあるようで。気持ちの行ったり来たりが目に見えて分かれば苦労しないんだが、わからないのが人間というもの。
本を読むように、行間を見ていたようなオリジナルストーリーでした。
朗読順
桐野夏生「井戸川さんについて」
いしいしんじ「天使はジェット気流に乗って」
朱川湊人「昨日公園」