満足度★★★★
若さ溢れる芝居【傘チーム】
未見の劇団、初めて行く劇場(スタジオ「ユーキース」)である。そのはずである、この劇団のVol.1旗揚げ公演、この劇場は、この上演が こけら落としになるという。この脚本は、2015年佐藤佐吉賞優秀脚本賞を受賞した大石晟雄 氏が作・演出ということで興味を持った。
ハガキサイズの公演チラシの一行目...「俺お前のこと、すきなんだよね、けっこう」とあるが、自分はこの芝居、結構好みである。8回公演(Wキャスト)であるから、同じチームの上演は4回しか観られない。
この芝居、第153回芥川賞を受賞した又吉直樹の処女小説「火花」を少しイメージした。かけがえのない時間の共有。日本独特の話芸・漫才の世界で生きることの現実と夢を謳い上げる。その人間(若者)讃歌がうまく表現できている。