Zebra On Zebra ゼブラ・オン・ゼブラ 公演情報 劇団Turbo「Zebra On Zebra ゼブラ・オン・ゼブラ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    頑張れ!地域商店街の物語
    物語は架空の桜中町商店街が舞台...この公演「ゼブラ・オン・ゼブラ」は、英語で横断歩道のことをゼブラゾーンと言い、横断歩道上のシマ馬という意味らしい。そのシマ馬、なぜ縞模様なのか、その理由に有力説がなく謎になっている。アフリカサバンナではシマは目立ち猛獣からの標的になりやすいのに...。一方シマ馬が数頭いると全体的に巨大な縞模様になり、猛獣への威嚇にもなっているという。一頭では弱いが、群れをなせば強くなる。

    商店街によってはシャッター商店街と揶揄されるほど衰退している所があると聞く。大手のスーパーマーケットなど大手資本の進出が地域商店街を圧迫する。商店も1店1店では経営が厳しいかもしれないが、そこは地域活性化を模索し...その試みが商店街ラジオFM局の放送である。

    そこには地域の人情がしっかり描かれ、温かい気持にさせるが…。

    ネタバレBOX

    舞台セットは、ラジオ局内の放送ブース。上手には音響機器をイメージさせる机。下手には局のマスコットガールが...。物語は地域の人々の繋がりや商店街の出来事などが挿話するが、本筋はこの試行のラジオ放送が終了することに対する寂しさから自殺を仄めかす投書が寄せられる。この人物を助けるため、投書主を探し出すドタバタがコミカルに描かれる。

    地域に密着したニュースの提供...その話題や人の繋がりが断片的に説明されるが、物語の本筋とうまく連携していなかったように思う。自殺を仄めかした人物にたどり着く過程もあまり伝わらない。もともとコメディタッチであるが、それでも時間的制約をつけた緊迫感・臨場感が観えると街中の情景も動いたと思う。あくまでラジオ局(ブース)内という狭い空間世界しかイメージ出来なかったのが残念である。
    投書主はマスコットガールで、このラジオ番組への愛着と存在の重要さを示すというオチである。

    演技も役者間に力量差が見えるようで、人間的魅力を体現出来ている、出来ていないというアンバランス。商店街の人に応じた個々の喜怒哀楽の総和が地域の雰囲気であり風景であろう。
    ちなみに、認知症のおばあさんは見つかったのでしょうか?迷ったシマ馬は早く探し出して保護しなければ…”ラジオの力“の見せどころであろう。

    次回公演を楽しみにしております。

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    2016/04/09 13:24

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