満足度★★★
群衆が見えるようでした
チラシに惹かれて観劇候補には入れていたものの、気が付けば千秋楽当日。もう席は無いだろうと諦めかけていたところ、出演者の滝沢花野さんの「当日券ございます。」というツイートを見て急遽劇場へ。こういう情報は本当に助かります。
当日券はE列で、意外と前方の席で喜んだのも束の間、シアターウエストの客席はE列までは雛壇が無いので、前の人の座高次第では非常に観にくいのでした。
主人公の室原がなぜあそこまでにダム建設に反対したのかは、本作を観ただけでは解りませんでしたが、主演の村井國夫さん、藤田弓子さんの、声を荒げるのではなく、内側から染み出るように伝えてくる演技力は素晴らしいの一言でした。
他の三人の役者さんたちも、一人複数役がこれ程までに違和感無く、自然に感じられた作品は初めてでした。
出演者が五人しかいないにもかかわらず、まるで群衆が見えるかのようでした。できればこの脚本で、多数の役者を使った表現も観てみたいとは思いました。