クラッシュ・ワルツ 公演情報 刈馬演劇設計社「クラッシュ・ワルツ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    セクハラ演劇、パワハラ演劇
    演出家のセクハラ、パワハラには腹が立ちました。

    ネタバレBOX

    5歳の男の子が亡くなった交通事故の加害者、被害者家族、事故現場付近の住人の気持ち、思惑がぶつかり合う話。

    花を供えている人を自宅に引き入れるというスタートは少し不自然に思いましたが、過失致死を起こした人のその後が気になるので話の進行を注視していました。花を供えることが死亡事故現場という印象を与え続けマンション価値に影響することなどは慰安婦像問題を思い起こさせます。罪のない傍観者はいないなども原発事故を想起させ心に響きました。

    しかし、加害者の非よりも男の子の不注意の方が大きかったことが分かっていたのに、被害者の母親の上目目線的パワハラや、弱みに付け込んだ被害者の父親の性的暴行などのセクハラが行われていたのは許しがたいことでした。ただ、ここまではお芝居の内容としてのセクハラ、パワハラですから仕方ありません。

    それが、加害者の女性に舞台上で生着替えをさせる演出を見たときには、演出家によるセクハラ、パワハラを強く感じて腹立たしくなりました。家の奥さんが「どうぞこちらで」と言ったように、いったんはけて着替えて出てくれば良いのです。何も舞台上で下着姿にすることはありません。

    様々な気持ちがぶつかり合う興味深い内容だっただけに、自らぶっ潰した作演の責任は重いと思います。

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    2016/03/02 13:56

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