満足度★★★★
現実の細やかな不条理の連鎖
現実の細やかな不条理に折り合いをつけて、生きる人々の日常の一コマ。
何も打開策があるわけでもなく、人生が激変するわけでもない。
捉え方次第では、事件化するような事項や、鬱になりそうな懸案が山積みな人達。
案外、どこの家族や隣人達も、似たり寄ったりの生活をしているような気がします。
結局は、ほとんど何も起こらない、2時間を、何故か、卑近に感じて、見入ってしまう観客が、多数いるように感じました。
やはり、日常を描かせたら、赤堀さんの右に出る人は、そうは見当たりません。
映像の世界では、いつも魅力を放っている麻生久美子さんは、舞台でも、輝いていました。