満足度★★★★★
風桶
あれだけの大所帯(18名)が、きちんと、それぞれの配役が「浮き出ている」
しかも、それが、それぞれの演者の「プラス」の部分が物凄く出ている気がした。
だから、観ていると、その「役」が生きているし、楽しいし、切ないし、
ドキドキもしての95分。
見どころが多いのはそういった今人さんのホンの「役」の生かし方が濃いから、
色んな人を目で追いたくなる。
梅棒の公演は基本的に台詞が少なく、J-POPの歌詞を重ねたりできて、
情景を観劇側に伝える他に無いパフォーマンスを展開している。
偶然にも今日のアフタートークで客席からの質問に対して答えていた今人さんの言葉が、梅棒のスタイルに関して自分の中での再認識できた返答だった。
「台詞」がとても、重要な事が十分理解している今人さんだからこそなのかなと。
中林舞さん、七味まゆ味さんが今回出演されていてそれも、楽しみのひとつだった。
中林さんの持つ技術(バレエ)を上手く、演出に生かしつつ、そして、あの表情の幅広さ。
七味さんも同じく、演技者としてのパワーが素敵だった。
お二人とも、お綺麗なのにと、「やっちゃう?」と邪推な事も思いながら、楽しく拝見した。
遠藤誠さんが、今回良いひとでした。(役柄)
この方は、前回の公演で初めて拝見させて頂いた方ですが、色気がある方だなと。
多分、他の人がやってもカッコよさが出ないけど、
遠藤さんがすると格好良いというマジックがある。不思議な人だ。
ダンスに関しては素人の私なので、技術的な凄さは分からないのだが
エンディング近くの、皆で踊る姿には、感動する。
観客の盛り上がった気持ちが、一気に
そのダンスで、一緒に解き放たれて、爽快な気持ちにさせて貰える。