満足度★★★★★
見事に
不快だった。ふざけるなと叫びたくなる衝動に駆られた。狂気という凶器。理不尽に追い込まれて、もがけばもがくほど食い込んでくる罠。男であることが弱者であることの恐怖を感じさせられた。痴漢冤罪とかの恐怖は、こんな感じではなかろうか。教育現場は戦場だと思う時がある。想像を超える思考をする生徒はいる。同時に、想像を超える思考をする保護者もいる。良かれと思った指導の真意は届かず、捻じ曲げられる。現代で教師は聖職などとは程遠く、生徒や保護者やマスコミから狙われ叩かれる弱者だ。実に欧米的な作品。会話劇であるけれど、全く会話していない。ただ自分の言いたいことを相手に浴びせるだけ。で、時折相手をねじ伏せて、無理やり聞かせる。アスペルガーだ。表が読めないと、理解できないと興奮する彼女は、その典型だ。うーん、こだわりが偏ると、怖いな。