満足度★★★★
4会場目の引き算と足し算
芸創、3331、劇研、アゴラと初演再演ともに東西ツアーで違う空間で戯曲を変えずに演出を変えていくのを観てきて、今までで一番俳優が演技だけをすればいい形になっていた気がする。美術、映像、照明、音という技術が今までで一番シンプルに、けれど高度に熟練されていっている。
今まで見えてなかったものがさらに見えてきて、そうだと思い込んでいたものが違うんだって思った。
自分の思っている存在はそんなに確かなものなんてなくて、他人にとっては違うものに見えたり無かったりする。簡単になりかわる。
そんな当然かもしれないことの怖さを感じてならない。