ニホンオオカミはいなかった 公演情報 十七戦地「ニホンオオカミはいなかった」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    人の怖さと弱さ
    本家と分家、遺産相続、捏造詐欺と地方の旧名家が抱えた問題を本家の三姉妹を軸に描いた舞台。まず脚本が面白く、綱渡り的な詐欺で山を守ろうとする人々の言動がそれぞれの思惑も含めて秀逸。また、破滅への道を進んでしまうが、最後の晩餐ともいうべきシーンも心揺さぶられた。その後の、状況を描くそれぞれの旅立ちのシーンも哀愁が漂い、不明だったいくつかのピースもはまり、不謹慎かもしれないが応援したくなる。

    この舞台をこれだけ見応えあるものにしているのは、役者陣の熱演であろう。どの役者さんも、役柄に浸透しており、些細なシーンでもそれぞれ多くの見所があった。それぞれの関係性の変化が、言葉だけでなく伝わってくるのは流石でした。

    人の怖さと弱さを観れた、素晴らしい舞台でした。

    0

    2015/11/15 20:14

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大