Popn' Mad Effecter 公演情報 踊る演劇集団 ムツキカっ!!「Popn' Mad Effecter」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    エンターテイメントな…
    芝居とダンス...観せると魅せるを融合したような公演である。時代背景がはっきりしないところが気になるが、話の内容はきわめて現代的、というか近未来の出来事を暗示しているようだ。上演時間2時間20分は少し長いようであるが、飽きることはなかった。

    ネタバレBOX

    大学の「忍者研究会」メンバーが忍びの里を訪れるところから物語は始まる。メンバーの一人がその里(忍者)出身であることから、案内役となっている。通常であれば忍びの里に一般人を招き入れないところであるが、そこにはある目的が...。忍者が持っている”癒しのような力”、その効能を取り込んで治験に利用する。この物語の中心となる兄・姉・妹の三人の間にある生き方に対する確執、それが研究会メンバーを巻き込んで騒動になる。この効用をめぐり善悪の考えが披瀝される。善の考えは平和利用、悪は混乱を招き、結果的に人口減(これ以上の人口増を抑止)をもくろむ。

    この効用...最新医療で話題になるゲノム編集技術を連想した。遺伝子変異を人工的に作り出し、治療に生かす試みが始まっている(例えばダウン症の研究)。そのための臨床試験(治験)を行い、健康な人や患者に投与して安全性や有用性を調べる。まさに忍者の特性、という効能を利用する手法に似ている。その利用は、人間の心(善悪)で決まるというもの。

    本公演では、社会性...科学の発達に関わる功罪、また自然環境の保護をテーマにしているが、それを直接セリフで説明している。言葉にするとその範囲での受け止めになってしまい、せっかく広がりのある訴えが小さく感じられる。その観せる工夫がほしいところ。
    また、公演の特長...演技とダンスの楽しみについて、別々に捉えコラボしているようであった。観客の好みもあろうが、公演全体の統一感がほしいような。例えば、和の忍術を表現するダンスは、その衣装が中東のベリーダンス風、モダンバレエをイメージさせる白衣装など調和が感じられない。
    また、ラストシーン...忍者研究会メンバーの一人とその子孫(5代目と8代目という時代差)が邂逅するが、その衣装に時代の差が感じられない。
    些細なことであるが、公演のエンターテイメント性の豊かさを考えると、物語の面白さに比べ、それを観(魅)せる調和・親和性が足りないように思え、勿体ない。

    次回公演を楽しみにしております。

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    2015/11/15 00:00

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  • 黒田さま

    コメントありがとうございます。
    観客によって観るポイント、好みは違うと思います。
    あくまで自分の好みを書かせていただきました。ご参考までに、です。

    作品創りは大変だと思いますが、これからも多くの観客(自分も含め)を楽しませて下さい。
    今後のますますのご活躍…期待しております。

    2015/11/27 17:49

    コメントありがとうざいます!
    長い上演時間にも関わらず、最後まで飽きずに観ていただけて、良かったです。
    また、詰めの甘い部分など具体的にご指摘いただきありがとうございます。
    次回作品づくりに反映してゆきたいと思いますので、今後ともご支援のほど、よろしくお願いいたします。

    2015/11/27 14:25

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