Popn' Mad Effecter 公演情報 Popn' Mad Effecter」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★★★

    ダイナミックなエンターテインメント
    エンターテインメントは楽しむこと!その通り、たっぷり楽しめた。
    広大な空間を活かした躍動感あるダンスと、2階建てセットの立体感。
    現代社会で忍者になろうという馬鹿ばかしさと、仲間を守る懸命な戦い。
    まさしくダンシングコメディを看板にするだけダンスシーンは必見。
    笑いは少々楽屋落ちの多用で「銀魂」的な香りもしたが…。 
    何より若手の勢いを前面に出す力強さと勢いの半面、
    大事なセリフが届かない。
    広いステージの逆効果で奥まった立ち位置、
    2階部分では声量がないと客席に届かず、
    早口では残響でつぶれてしまう。ここはこれからの課題かもしれない。

    ネタバレBOX

    忍術の火、水、木、風をダンスで表現するのも秀逸。
    ならではの演出で引き込まれた。
    役者さんも要所をベテランが抑えて
    若手の力を引き出すところはとても良かった。
    若手も個性的でこれからの活躍が期待できそう!
  • 満足度★★★★

    エンターテイメントな…
    芝居とダンス...観せると魅せるを融合したような公演である。時代背景がはっきりしないところが気になるが、話の内容はきわめて現代的、というか近未来の出来事を暗示しているようだ。上演時間2時間20分は少し長いようであるが、飽きることはなかった。

    ネタバレBOX

    大学の「忍者研究会」メンバーが忍びの里を訪れるところから物語は始まる。メンバーの一人がその里(忍者)出身であることから、案内役となっている。通常であれば忍びの里に一般人を招き入れないところであるが、そこにはある目的が...。忍者が持っている”癒しのような力”、その効能を取り込んで治験に利用する。この物語の中心となる兄・姉・妹の三人の間にある生き方に対する確執、それが研究会メンバーを巻き込んで騒動になる。この効用をめぐり善悪の考えが披瀝される。善の考えは平和利用、悪は混乱を招き、結果的に人口減(これ以上の人口増を抑止)をもくろむ。

    この効用...最新医療で話題になるゲノム編集技術を連想した。遺伝子変異を人工的に作り出し、治療に生かす試みが始まっている(例えばダウン症の研究)。そのための臨床試験(治験)を行い、健康な人や患者に投与して安全性や有用性を調べる。まさに忍者の特性、という効能を利用する手法に似ている。その利用は、人間の心(善悪)で決まるというもの。

    本公演では、社会性...科学の発達に関わる功罪、また自然環境の保護をテーマにしているが、それを直接セリフで説明している。言葉にするとその範囲での受け止めになってしまい、せっかく広がりのある訴えが小さく感じられる。その観せる工夫がほしいところ。
    また、公演の特長...演技とダンスの楽しみについて、別々に捉えコラボしているようであった。観客の好みもあろうが、公演全体の統一感がほしいような。例えば、和の忍術を表現するダンスは、その衣装が中東のベリーダンス風、モダンバレエをイメージさせる白衣装など調和が感じられない。
    また、ラストシーン...忍者研究会メンバーの一人とその子孫(5代目と8代目という時代差)が邂逅するが、その衣装に時代の差が感じられない。
    些細なことであるが、公演のエンターテイメント性の豊かさを考えると、物語の面白さに比べ、それを観(魅)せる調和・親和性が足りないように思え、勿体ない。

    次回公演を楽しみにしております。

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