この1年間行われてきたのは、北陸州石川県安宅市という架空都市での法や条例の長所・短所について、各々が受け持った役割に応じた人物を演じつつ議論を展開することだった。無論、ディベートのように勝ち負けがある。 モックには以下の様なルールが存在する。 ① モックの結論は全会一致であるべきこと。 ② 保留は投票権放棄と看做される。 ③ メタ発言は減点対象とされる。 ④ 各々が演ずべき役は年度開始時に設定。各々が自らの演ずる役の人物設定は、会議開始前に決めて提出しなければならない。(これは会議中に各自に有利な設定がされるのを防ぐ為)尚、会議中の呼称は、演じている役の通称名を用いる。 凡そ、このようなルールに従って卒業試験が行われる。今作は、その卒業試験を巡ってのモックがメインディッシュなのだが、これが実に面白い。テーゼは「65歳以上の老人の選挙権を取り上げる」是か非か?