「タイタス・アンドロニカス」「女殺油地獄」 公演情報 劇団山の手事情社「「タイタス・アンドロニカス」「女殺油地獄」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    残虐の海でうごめく人間
    あまりに残虐ということでかつては海外で上演されなかったというシェークスピアの「タイタス・アンドロニカス」。スローモーションで役者を動かすなど、独特の動きで舞台を彩る安田雅弘が、どうこの戯曲を料理するのか、と思って吉祥寺へ出かけた。

    殺戮、強姦、復讐。まともには取り組めない。目を引いたのは和服の衣装だ。布をうまく使って手首を切り落とした状態を表現するなど、多彩な工夫がある。さらに、役者の絶叫。スローモーションを得意とするこの劇団に、この演目はツボにはまるものなのかもしれない。

    残虐の裏に見え隠れする人間の愚かさ。テロリストの作り方、という中身なので、受け入れがたいお客さんもいるかもしれない。

    ネタバレBOX

    舞台中央には冷蔵庫と電子レンジ。これがどう使われるかは、「タイタス・アンドロニカス」の物語を事前に学習し、想像してみましょう。

    狂言回しとして喪服の女性が正座をして舞台のあちこちにいるというのはおもしろい。編み物をしている横で、殺戮が行われたりするのだから。

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    2015/11/07 23:25

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