満足度★★★★
「どどどどーした日本のラジオ?」からの「あーやっぱり日本のラジオだわ!」
古書店を営む夫妻らとたまたま訪れた女性客との心温まる交流…。
口下手や不器用だけれど根は優しい面々が次第に(心の)距離を狭めてゆくさまは心地好くてホロリとさせられる。
その一方で「日本のラジオに求めているものはこういうものじゃない」までは行かずとも「どどどどーした日本のラジオ?」な戸惑いも(笑)。
が、時々どす黒いもの(←比喩であったりなかったり)がチラチラ見え隠れ。
そして終盤で明かされるいくつかのことは「あーやっぱり日本のラジオだわ!」と頬が弛む(従来比ではマイルドかも?)。
さらに提示されるだけのそれらを関連付けることも可能で、ますます日本のラジオ(笑)。
…ということで、すっかり弄ばれた感じ?(笑)
なお、舞台美術として使われていた文学全集のうちで最も古そうなものがかつて実家にあったもので、初めて読んだ夏目漱石も席の近くにあって懐かしいという余禄も。