満足度★★★★
失望でなく希望罪という言葉は一筋縄ではいかない。法が道を網羅することが叶わぬ限り、常に悩ましい。責任とはリスクであり、賞賛の期待と罪業の不安とを甘んじて引き受ける覚悟だと思う。裁判が‘公正に’行われて審判を受けた、その事実こそ「責任を取った」ということであり、その後の国家にとって意義深いことであった、そのために弁護人たちは、そして被告人たちでさえもが立派に務めを果たしたのだと思い知った。小机を囲む五人に客席が一体化して‘敵’に囲まれたように思われるほど熱伝導に優れた会話劇。
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2015/10/25 02:37
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