満足度★★★★★
芸の道...観応え十分
2014年の公演は、劇場_てあとるらぽう であったが、今回は第26回池袋演劇祭優秀賞受賞を祝し南大塚ホールでの上演であった。舞台スペースが広くなったことで、動きも多く取り入れ、躍動感が増したようでもあった。同時に人物像がより鮮明で落伍から落語へ成長する姿...相楽亭爽雲(山口太郎サン)と相楽亭爽太(大春ハルオ サン)の2人に迫力があった。
落語の世界に生きるとは、その芸を全うすることの難しさ、そのためには命をも懸ける厳しさを描く。落語会に名を残したい、極めの演目が古典落語「死神」である。表層的には古典落語と新作落語の対比の中で、その芸に邁進する過程を描いているが、その姿を通して人間の生き様を見るようである。