満足度★★★
モロにチカラ技
リメイク作品の脚本の執筆に苦慮している映画監督、実は妻とうまくいっておらず妻は出て行くつもりですでに荷物をまとめてあるし、監督が再婚しようとしている外国人女性とヤバそうなその親族は家にやって来るし、というトラブルの火元だらけという状況下でのコメディ。
そんな設定なのでモロにチカラ技ではありながら、キャラクターの濃さ(「アクの強さ」の方が的確か(笑))とテンポの良さでグイグイ観客を引きずり込む。
また、初めてここを観て惚れた作品『航海綺譚』(05年11月)の時よりもブラッシュアップした架空の外国語や、外国語訛りの日本語(おそらく演じているメンバーは実生活でもつい訛ってしまうに違いあるまい(笑))は秀逸。
さらに、監督の娘が母について行かず父のもとに残る理由が泣かせる…。幕切れとともにちょっとズルいくらいかも?(笑)