満足度★★★★★
高く評価されるべき作品
ボランティアのスープキッチンに自宅を供出する男とその娘を軸に地域と各個人事情とセーフティネットの三すくみの対立…と文字にすると地味だがとても面白かった。
泣かす本ではないのにベテラン勢のいぶし銀芝居が泣ける。その辺りのエンタメ方面への配慮を含めた仕事振りにも隙はなし。
一方で、気がつけばとっくに多層階級化して階級間闘争も日常化してる現代社会を静かに提示する。
「あなたが多様化した社会で生きることに同意するならばあなたは現実にはこういうことを受け入れていかなければならない」という確固たる主題をしかし押し付けてくることなく語る。大人の観賞に耐える良い作品。
2015/08/03 13:51
ありがとうございました。
これから、群馬・埼玉の公演に出かけます。暑さにめげず、がんばります!
次回銅鑼公演『はるなつあきふゆ』にも是非ご来場くださいませ。