満足度★★
プロデューサー、作/演出は「何」を観せたかったのか(??)
タイトルおよび出演者陣に、
「歌」と「演奏(ピアノその他)」が得意な人達がいたので
演奏が芝居に絡んでくる事を期待していたけれど…
2000年台、不良やらカラーギャングやらが
徒党を組んで勢力争いをしていた頃、
懐かしくもある時代なのにその「懐かしさ」すら感じられない。
チャンバラ殺陣ではなくステゴロの殴り合い、
舞台上の人数も多く最初こそ迫力を感じたが、
その小競り合いが物語中何度も繰り返されると
(まあ盛んに小競り合いがある事こそがリアルなのかも知れないけれど)
はっきり言って飽きる。
その上で、メインとなるストーリーの方が全然描ききれていない感じ。
(多分)
「100分の本劇中のメイン部分だけ抜き出したら10分ないのでは?」
と思ったぐらい。
これを観る観客が各場面で「何」を感じ取って、
どう共感/反感するか、プロデューサーと作/演出は
まったく考えていないのではないだろうか?
と思ってしまうぐらいに、「何」も心の琴線に触れる事なく、
「あっ!」と驚かせてただ終わった、という感じ。
これだったら今は懐かしのヤンキー漫画の方が
よっぽどバトルだけでなく起承転結しっかりしてて
感動もオチも見事に入っていると思う。。。