満足度★★★★★
感動、笑って、泣けるキャラメル味
主演の原田樹里さんの底抜けの明るさと元気に引っ張られて、
終始、笑いながら、泣けてしまう。
これぞ、キャラメルボックス!というべき劇団の持ち味が、最高に生きてます。
また、客演の福本伸一さん、西牟田恵さんの自然な佇まいが素晴らしい。
そして、サプライズに気持ちよく驚く。
生きているとき、すぐそばにいるときは、なぜか細かいことで、ぶつかり合い、傷つけ合ってしまう。
もう二度と会えない、失ってから初めて気づく、大切なものに。
大事な人に素直に向き合った人にしか見えない「その姿」は、思い起こした人が、
「そうあってほしかった」と願っているからこそ見える姿なのだと思う。
実際には存在しないけれど、会いたいと願った人が頭の中で作り出した妄想かもしれないけれど。
だから毎年夏に思い出すと帰ってくるし、日常の忙しさに思い出さないときには見えない、のかもしれない。