見よ、飛行機の高く飛べるを 公演情報 the nextage「見よ、飛行機の高く飛べるを」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    2時間30分強の超大作でした!
    後半、光島と杉坂の二人残されたシーンでの、杉坂の涙、しっかり観させていただきました。
    そして逆境の中、杉坂と光島の心の交流。
    芯の通った明治の女性のすがすがしさを感じました。

    今回、近大舞台芸術専攻の学外活動の一環のようで、たくさんの学生さんが観劇に来られていました。
    学外活動ということで、結構真面目で学生さんらしい演技で、好感が持てました。

    しおりで近大の先生が「人は裏切るもの」だと、述べられていましたが、この舞台は、それでも尚、それを乗り越えていこうという明治女性のたくましさと、家族のため裏切らざるを得なかった仲間、その仲間の裏切りを許容できる明治女性の優しさが底流に流れている舞台のように感じました。

    とっても良かったと思います。

    ネタバレBOX

    「見よ、飛行機の高く飛べるを」は同志社小劇場さんでを拝見して以来、2度目の観劇です。
    同志社小劇場さんも公演時間は長かったですが、やはり途中10分の休憩をはさみ2時間40分強は超大作ですね。
    同志社さんはフリーハンドな感じが有りましたが、今回は直球勝負という感じで、本格派の演技を観劇させていただきました。
    楽しかったです。

    後半、光島と杉坂の二人残されたシーンでの、杉坂の涙、しっかり観させていただきました。
    そして杉坂から「私と会って後悔していないのか」と詰め寄られた、光島が「真実を知らずに終わるよりは、真実を知って苦しむ方がよい」と応える、芯の通った明治の女性のすがすがしさを感じました。

    追伸、ラストシーンの個人的な趣向ですが…。
    今回、杉坂が「飛行機が飛んでいる」といった後、光島に「ストをまだ続けるのか」聞かれ、杉坂が「続ける」という決意で終わりました。
    これはこれで潔い感じでしたが、個人的には同志社さんの「ストを続ける」という決意表明の後、「あ、飛行機が飛んでいる」と、杉坂と光島が一緒に空を見上げて終わる方が、希望が持てて好きです。

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    2015/06/08 21:28

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