Dreams ∞永遠∞ 公演情報 アブラクサス 「Dreams ∞永遠∞」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    脚本は良かったが...
    「奇跡の人」を象徴する有名なシーン、それは「万物」には名前があることを認識させる、その代名詞として”worter"が発せられる。その音声は、(歓喜)咆哮のようである。本公演は、これ以降のヘレン・ケラーを描いている。


    ネタバレBOX

    ほぼ、素舞台(場面に応じて、テーブルと椅子、または井戸をセット)で、客席前のスペースも使用し、場所の違い、時間の経過を現す演出である。
    さて、障がい者に関する社会的な取り組みをしていることは知っていたが、労働運動、女性地位向上の運動、さらには体心離脱を経験したことについては知らなかった。

    本公演では、前半部分が有名な「奇跡の人」...ヘレン・ケラーと家庭教師アニー・サリバンのぶつかり合いながら、相手を理解したい、自分を理解してほしい、との身体ごとの対話を重ねていく。人間の幸福とは何か、人と人との出会い、交流が持つ力とその可能性を描いていると言えよう。後半が、認識後の歩み...自我の確立とそれに基づいた使命感に従った人生のようである。その気持の現れが労働運動等の広範な活動に繋がっている。

    芝居としての前半部分は、身体的(動)なぶつかり合いもあり、表現の激しさとそれに伴う迫力があった。一方、後半部分は精神的な自立(使命感)は、当時の社会情勢に受け入れられない思い、しかし、それでもヘレン・ケラーの思考力(静)は変容しない力強さがあった。その動・静の対比表現は面白かったが、スピリチュアルなシーンは、描く必要性がないと思う。
    演技は場面によって良し悪し(かたい)が見られ、安定していなかったようだ(初日のため緊張?)。また暗転時間が長く、集中力を欠いてしまうので注意が必要である。

    次回公演を楽しみにしております。


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    2015/06/02 22:43

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  • 羽杏 さま

    返信が遅くなりすみません。
    芝居は面白かったです。感想は、自分の勝手な思いなので気にしないで下さい。
    へレン・ケラーは、小学生の時に読んだ最初の本(伝記)です。その後、芝居も何回か見ましたが、やはり力強いイメージです。今回は、別の視点(アレ以降)から観られて良かったです。羽杏さんの演技は、印象的でした。

    今後、益々のご活躍を期待しております。
    本当にありがとうございました。

    2015/06/13 12:43

    観劇頂きましてありがとうございました。感想を書いていただきましてありがとうございます。
    前半、後半の差を明確に理解し観ていただけたこと嬉しいいです。
    次回より深めたものにしていきたいです。今回頂いた貴重な感想を参考にさせていただきたいと思います。
    今後ともよろしくお願い致します。

    2015/06/12 00:28

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