幕が上がる 公演情報 パルコ・プロデュース「幕が上がる」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    ネタばれ
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    ネタバレBOX

    ももクロの舞台版【幕が上がる】を観劇。

    映画版の続編であり、吉岡先生がいなくなった後の彼女たちの苦悩を描いている。

    演出家の高橋(百田夏菜子)は、何時もイラついている。
    吉岡先生のアドバイスがなく、自身で悩み、考えながら舞台を作っているのだが、どうも思うようにいかない。それは他の生徒も同じだ。
    映画版で感じられた甘ったるい表現でなく、心の声をそのまま肌で感じ取れる、現代口語演出を上手く応用しているようだ。
    そして原作のテーマである、自己探求とは?人は一人である?という考えを生徒が演劇を通して、自身で考え、成長していく物語になっている。勿論、成長していく過程を物語の盛り上がりにもっていくのではなく、観客が生徒の苦悩を感じ取る事が出来て始めて、物語と生徒の悩みと自分自身をリンクさせて、作品を堪能出来るという構成になっている。
    そしてこれこそが平田オリザの現代口語演劇の真骨頂でもある。
    それほどまでに舞台版は力作であり、良作でもある。

    今作こそが原作の本流で、映画版は予告編という感じであった。

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    2015/05/04 12:45

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