エヌ氏の晩餐会 公演情報 とくお組「エヌ氏の晩餐会」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    なんで自分たちが?
    晩餐会と言うと真っ先に想像するのが、やはりキリストの最後の晩餐会だろう。

    そう、今夜はその晩餐会のように長いテーブルに6人の男達が招待され、最後の晩餐の話にも及ぶのです。

    以下はネタばれBOXにて。

    ネタバレBOX



    招待された6人は秘密の地下社会に関わった人達です。
    彼らは何故自分たちがエヌ氏から招待されたのか、理由を知りたがります。誰もエヌ氏に会った事がなかったからです。

    自分達は優秀な人材、つまり平凡な人達と違いビップだから。と能天気に解釈する男。
    もしかしたら、この秘密のアンダーワールドを誰かにしゃべってしまった裏切り者を探すため。
    ・・・などなど、キリストの最後の晩餐にひっかけ、裏切りもののユダを見つけようと詮索し始めます。


    6人の男達はそれぞれ相手の性格や考えを瞬時に判断し、6人の役割のような空気が作られていきます。
    どの世の中でも必ず、指示する立場の輩が出てくる一方でそれに従う輩も登場します。(^^;)

    新宿の地下の図面が出てきた時は思わず苦笑。
    実際のデパートや書店の名前が登場します。
    映画館や学校や、レストランもあり、地上に出なくても困らない地下社会です。そして彼らの晩餐会の真下には大江戸線が走っています。


    8年前にこの地下社会で迷ってしまった男がスープを飲んだ話はまるで仲間を殺してその血肉で生き延びたかのように想像され、ドキドキします。


    6人の男達はあらぬ想像をし始めるともう止まりません。
    想像は遥かに自分たちの意識の許容範囲を超え、自分達は殺されるんじゃないか?なんて結論に至ってしまいますが、それらを払拭するように、ケーキが運ばれ実は全員の誕生月でエヌ氏からのお祝いだった!というオチがついたストーリーでした。


    殆どが会話劇ですが、その会話だけで、人間性やそこに潜むドロドロ感もリアルに表現します。


    中々面白い!


    結局薬局、このアンダーワールドが警察にばれて6人の男達はここから逃げる!という終わり方だけれど・・・まあ、芝居の世界ですからーーー!(^0^)

    こういう、心理をついた作品は好みです。
    6人のキャラの作り方が面白い作品でした。



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    2008/09/23 21:04

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  • おーじ>
    はい。そうなんですの。アガサばりばりの会話劇!(^0^)
    確かに最後は肩透かしでした。
    もう少し、どっか~~ん!とした展開があったら更に楽しめたけど、あまり違った方向に行き過ぎると今度はソースが変わってしまう。
    難しいですね。

    はい、心理サスペンス!好きな分野です。
    巧みな言葉のやり取りだけで人肉を食べた!みたいな想像、楽しかった~~(^0^)

    2008/09/24 22:41

    何かスリルとサスペンスに満ちた、A・クリスティ描く推理小説の世界のような・・。

    最後の結末は少し肩透かしのような感じもしますが・・。

    こういう会話劇ですと、そのシーンそのシーンの緊張感が楽しめれば、それでいいんでしょうね・・。

    なかなか面白そうな感じです。
    心理サスペンスというのは、お芝居でも面白い分野かも知れませんね・・。

    2008/09/24 22:00

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