イン・ザ・ボイス 公演情報 Media Works Produce「イン・ザ・ボイス」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    明るく元気な…
    現代のインターネットの普及に繋がるような話と思ったが、そこはもっと広範な聴者(リスナー)を通したハートフルストーリーが展開する。ラジオ…それは顔が見えず、声だけで繋がるという心細さや不安さが垣間見える。それを承知の上で、電波を通して”心の家族“を作りたいと願う少女の切実な思いが描かれる。


    ネタバレBOX

    この物語はラジオという媒体(媒介)を通じて、家族(母親)の虐待から逃避するため、ラジオで”心の家族”を作りたいと訴えた少女の話と、ラジオ局で今ひとつ自信が持てず、その場その日暮らしをしているアナウンサーの成長する話の二重構成になっている。ある種のパラレル関係にある。
    さて、ひょんなキッカケでラジオ番組”家族プロジェクト”のアナウンサーを任された女性...人として問題から逃げ出さず、真摯に向き合う姿に共感を覚えるが、その描き方があまりにストレートすぎた。
    また、ラジオのリスナーで”心の家族”に立候補した人たちのバックボーンが不鮮明で、なぜこの擬似家族に名乗りを上げたのかが分からない。唯一ハッキリしているのがダンプの運転手ぐらい。この人たちの内、何人かの生い立ちなり現在の状況説明があれば、応募動機に納得感が得られ、共感と少女の嘘による裏切りによる落胆の差にインパクトを与えたと思う。その登場人物の掘り下げ、もしくは抱えてきた問題を浮き彫りに出来ればよかったと思う。演劇屁理屈を言えばツッコミ所が多いと思う。
    しかし、明るく元気が出るような芝居であり、印象は悪くはない。
    ラジオという放送現場をはじめスポンサー、クライアントの関係については、メディア露出も多い(アイドル)女優も出演していることから、十分承知しているだろう。少なくとも自分は、娯楽性を大切にして観てきた(この点に★1つ追加)。

    次回公演も楽しみにしております。

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    2015/04/14 22:22

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