SILVER to BLACK 公演情報 HyouRe Theatre Company「SILVER to BLACK」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    壮大な物語
    場内の真ん中に高さ2mほど,四方が6~7mの立体舞台が設置されており、その上部に象を形取ったオブジェがある。また四方の舞台中心部は蚊帳で囲んでおり、そのありようが余臭を感じさせる。表現的には不適切かもしれないが、前近代もしくは後進国をイメージさせる。しかし、物語(原作は宮沢賢治「オツベルと象」)が訴える内容は、千古不易のように思える。

    ネタバレBOX

    キャストは3名(女性2名、男性1名)で、オツベル、象、月、百姓をコンテンポラリーダンスで表現する。そしてダンスはその佳境において、「心」の真偽もしくは虚実をマスクの有無で表現している。その舞踊は実に幻想的、妖艶的であり、観応えがあった。
    しかし、自分は最前列に着席したことから、見上げるようなことになり、観ずらいところもあった(自分の責任であるが)。もう少し後ろの階段席から俯瞰する、もしくは上方から眺めるようなイメージで観れればと残念であった。
    そう、キャストは舞台中央部に上部へ通じる階段があり、その昇降が河の中での浮沈をイメージしていたと思えるから...。

    だだ、自分の感性も問題であろうが、少し抽象的、観念的な描き方になっていたような気がしており、原作の主張なりが伝わり難くなっていたと思う。
    次回公演も楽しみにしております。

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    2015/04/13 19:55

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