森の奥 公演情報 王立フランドル劇場(KVS)&トランスカンカナル「森の奥」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    同類!
    まず、言いたい!
    折角の字幕付きなのに、字幕の出し方が役者のセリフと合ってない。
    セリフに対して、字幕が遅かったり早かったりして、チグハグなんだよね。練習不足です。


    以下はネタバレBOXにて。。

    ネタバレBOX


    コンゴに生息する類人猿「ボノボ」を飼育する人々が一室に集まっての会話劇。

    ここではサル研究者や言語学者、農学者、心理学者、観光業者が真面目に研究成果やプロジェクトの実現に向けて話し合ってる。

    ボノボ同士を掛け合わせて猿を人工的に進化させて人類化しようというもの。
    ネアンデルタール人やピテカントロピスは人間に進化するのに500万年かかった。我々はボルボの人類化を50年で進化させよう、というもの。

    それぞれの学者は成長ホルモンに詳しかったり遺伝子操作のエキスパートだったりするから、やけに自信に満ち溢れちゃってる。

    一人の学者が言うには、人間は猿が突然変異して幼児化したものだ。と説明する。
    それって・・・(・・!)人間は猿以下なんじゃあ??

    学者達は、ボノボ同士の掛け合わせはクローンボノボとは違うレベルとか、ジャングルの人たちは普通にボノボを食料にしてるとか、同じ種同士で殺し合いをするのは人間だけだとか、風刺的なセリフも飛び交いながら、ボノボの多夫多妻制度にまで話が及ぶ。
    要はボノボのセックスは乱交型で一夫多妻制に見られるような非対等ではなく、オスもメスも対等な乱交型との説明で、だからこそ、チンパンジーに見られるような子殺しはボルボの世界ではない、という。誰の子か分からないからだ。
    もしも、殺してしまった子が自分の子、という可能性も含んでいるから。という説明だ。


    観光業者はこの地を猿のテーマパークにしたい。と収入面を考え、一方で心理学者は自分の5歳の息子が自閉症なのを理由に、自閉症のボノボ、つまりノックアウトボノボを作って研究したい。と言い出す。更に他の研究者達は研究費捻出の為に、多少の猿の尊厳を見逃しても観光業者の考えを受け入れ、研究費の援助を希望する。

    それぞれが自らの思惑通りに要求する。要するに猿だ!(^0^)


    お堅い話ばかりでなくシンデレラのかぼちゃの馬車に話が及んだり、日本の島の伝説をしたり、日本は組織を組みたがると耳が痛い話もする。



    最後の場面では二人の学者が「たまにこうやって解放したくなるんだ!」と猿真似をする。



    ワタクシ、この時、思いました。
    もしかして・・・この学者達は本物の学者が作った、ボノボを人工的に進化させて人類化した「新型ボノボ」なのかと・・。

    もしそうだとしたら、新型ボノボ学者が自分達の更なる進化の為に研究してる図、ファンタジーでしょう?(^0^)



    ボノボも人間も大差ないです。
    もしかしたら近い将来、新型ボノボが人間を超えます!

    ファンタスティック!(^0^)

    3

    2008/09/12 22:38

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  • あ、それから、おーじ。
    オリザさんの得意分野が霊長類研究なんだって。だから、今回、このような戯曲を書いたみたい。

    2008/09/13 22:37

    おーじ>
    いあいあ、実際は物凄く簡単なお話なのよ。
    研究者というだけで、なんですか、とても偉そうなお話をしてるかと思いきや、発想は単純なんらす!(^0^)

    はい、今は野菜からお花までもがDNAを操作してより害虫に強い種に開発され市場に出回っていますからね、原種を見つけることの方が難しいですね。

    おーじ、ワタクシ達の知らないところで人間クローンは居るでしょう?
    科学者とはそうゆうものでしょう?
    危ういとは分かっていながら、もし、羊のクローンに成功したなら、次は人間で験したくなるはず。
    それが科学者というものでしょう?

    おーじ、この原作者は日本人ですよ。平田オリザの戯曲です。

    2008/09/13 22:31

    う~ん、何やら難しそうな話ですね・・。

    この手のバイオテクノロジーをテーマにした作品の話題を見る度、何処か危ういものを感じます。

    科学の進歩は大切ですし、それによって多くの方の命が救われるのは歓迎すべきことなのでしょうけど・・。

    でも、人為的に新種の種族を掛け合わせたり、人間が神の領域に踏み込むような、そんな世界には、ちょっと抵抗を覚えたりします。
    自然界の中で起こることならさほどではないのでしょうけど・・。
    大学の実験室で新種の生物が生まれるのはどうなんでしょ・・。

    王立フランドルと言えばベルギーでしょか・・。
    彼の国では、そういったことも、割り切って考えるのでしょうか・・。

    2008/09/13 21:43

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