満足度★★★★
扉はキーワードではなかった、が…
「扉」自体には大した意味も、ストーリー上の展開もなかったですね。
もっと何かしらの意図があり、時代を行き来するとか(スターゲイト風)、場所がいれかわるとか(どこでもドア?)の仕掛けの素になるのかと予想していましたが…。
しかし、作品としてはとても良くできていたと思います。
”過疎問題”に人間性の面から取り組んでいる作品といえるでしょうか。
地域に生きる青年たちにエールを送りたくなりますが、経済面からの切り口が不足しているので、”都会への憧れ”と”故郷に生きる”といった面だけの物語ですが、固いこと抜きに観ればいいじゃんと思いました。
ただ(くどいですが)もっと”生きる”という視点での都会生活の危うさを強く押し出してもよいのでは?と思いましたが。
これからが楽しみな劇団だと感じました。