満足度★★★★
長く続けてほしい企画
3月1日の決勝戦を観劇。予選を通過した3劇団の審査結果は自分が採点したのと逆の結果になった。優勝した「不思議少年」には心から拍手を送りたいが、場面がくるくる転換し、踊りや笑いもあれば深刻な場面もあり、20分という短時間にしてはいろんな要素を詰め込み過ぎて少し散漫な印象を受けた。「もじゃもじゃ頭とへらへら眼鏡」は未来の娘を登場させるユニークな設定といくつもの鞄による仕掛けも使って都会の女性の孤独感をうまく描いていたし、「東海連合」は水泳の授業を休んだ学生を男子と女子、プールの内と外、過去と現在などいろんな対比の中で思春期の心情を描いていて、自分ではこの2劇団を優勝作品よりも上位に評価した。
終了後の審査員の講評もいろんな視点が紹介され、どこに視点を置くかでそれぞれ評価が分かれるようでとても興味深く面白く聞けた。長く続けてほしい企画である。