満足度★
場違いでした
ひとことで言うと、表題のとおりです。ガラケーユーザーで、そもそも携帯でネットをしない自分は、投票にもアンケートにも参加できませんでした。もちろん、この公演の特殊性は承知で観に行っているので、劇団さんの落ち度はありません。
この後が否定的な意見になってしまうので先に書きますが、劇団さんはとても感じがよく、今回試験版を試されていることからも、観客のことをよく考えてくれていると思います。その点、とても好印象でした。
お芝居そのものはというと・・・わたしには楽しめませんでした。わたしが演劇に求めているものと、この公演で提供されているものが、全く重ならなかった気がします。
仮に投票に参加できる環境にあったとしても、たぶん参加しないと思います。自分が選択したものを観たいのではなく、作り手が「これが最高だ!」と出してくるものを観たい。そんな感じです。
また、この形だと、周到に張り巡らされた伏線がラストで結集、大きな感動を生む・・・といったことをやりにくいのではないかと思います(不可能とは言いません)。すると、どうしてもゲームの楽しさに近くなっていくのではないかと。
この上演形態ならば、ネット上で映像を公開して、さて、この先はどちらのパターンを観たいですか?と投票して、多いほうを公開・・・というのと、あまり変わらないように思います。これをライブでやる楽しみは、ひょっとすると、出演者が「この選択で来たか!」と狼狽する様が垣間見えるとか、そういう面白さかもしれません。
演劇も映画も、参加型が増えており、「アトラクション風」の楽しみ方が広まっている気がします。その場に集まってのアトラクションに価値を求めるなら、お客さん相互が影響しあってもいいのかな、と思いました。ネット回線を介しない”場の交流”がストーリーに影響を与える形式が生まれたら面白いかも、と思いました。