満足度★★★★
アイデア、センスが光る
アンデルセン原作の短編とそのスピンオフ的なオリジナル中編(60分弱)の組み合わせ。
その構成や童話風だが子供騙しでない…どころかむしろ大人向けな内容、原作を25分余に収めるための端折り方など随所にセンスが光る。
樹のミニチュアを植えた円盤の中央に電球を灯し走馬灯的に壁に影を流して走るシーンを表現したり、会場の真ん中にある支柱の蔭を舞台袖的に使う(小道具を置くなど)とかのアイデアもなかなかに良い。
また、フルートとピアノの生演奏による音楽も贅沢で、オープニングのグノシェンヌとヴィヴァルディの「四季」(の一部)の編曲が特に印象的。