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スタニスラフスキー探偵団
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スタニスラフスキー探偵団
「
スタニスラフスキー探偵団
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住み込みの女(536)
満足度
★★★★
ネタばれ
ネタばれ
ネタバレBOX
映画監督・細野辰興の【スタニスラフスキー探偵団・リターンズ】を観劇。
今作は再演である。
映画【貌斬り事件】の脚本直しに集まった風間監督、脚本家、助監督、プロデューサーらが、事件のまだ見えない真相に迫ろうとしている。そんな中、風間監督の提案で、スタニスラフスキーシステムを用いたロールプレイングゲームを行い、事件の闇に自らが演じて入っていき、その謎の部分を解明してみようと提案する。
そして演じる事によって見えてくる事件の真相とその行為に潜む罠に、スタッフ一同が落ちていってしまうのである。
真相追求の為にロールプレイングゲームをしているのだが、その罠に自らはまってしまう風間監督の葛藤の物語である。
映画を撮れない葛藤、女性を捨てた葛藤、そんな葛藤をどのようにして解いていくのか?
その答え探しというレールの上に乗らされたスタッフはたまったもんじゃないのだが、実はそれは観ている観客達までもが気がつくと乗っているのである。
そして今作の最大の見所は、舞台上で行われているスタニスラフスキーシステムによって観客までもその罠にはめてしまおう!という作家の裏の狙いがあるのである。
その罠にはまった観客のみが今作を大いに楽しめ、己の人生について葛藤して、高円寺の飲み屋街を徘徊してしまうのである。
そして今作は、いち観客としては罠にはまらず、冷静に風間監督の人生を垣間見る事が出来たのだが、ただ彼の選んだ人生の選択には、大いに不満を感じてしまったのである......。
一瞬の油断も許さない程の緊迫感に満ちた、演技と台詞のやり取りの攻防がなされている2時間である。
作・演出の細野辰興の映画を愛するが故に出来あがった見応えのある舞台であった。
そして草野康太、山田キヌヲの好演が、今作の面白さを後押ししたのは間違いない!と観客全員が思ったであろう。
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2015/01/11 09:42
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