満足度★★★★★
誰でもない/終わりをみながら
第一部の『誰でもない』はジャグラー10人による群衆演技。
個々のスキルに裏付けされた、流動的でロジカルなボールが描く風景。
音との調和によって、言葉はなくともどこか文学的な香りを漂わす様は、見事の一言でした。
第二部の『終わりをみながら』はエアリアル、アクロバット等が複合された作品。
重厚な世界観がある分、一つのミスが命取りになる難易度の高いものだった。
他ジャンルとの共存を求めた場合、ジャグリングはその奇天烈さだけが目立ってしまいがちであるが、この作品はジャグリングの持つ優美さと、動きながらも1点へ惹き付ける力を切り取って利用していた。当然、拍手など不要である。
これからも、良い意味で客に媚びることなく、独自の感性で質の高い世界観を作り続けてほしい。
2015/01/30 17:20
本件コメント頂いたことに気がついておらず、ご返事が遅れましたこと心よりお詫び申し上げます。
今後とも機会がございましたら、足をお運びいただければ幸いです。
引き続きよろしくお願い申し上げます。
ながめくらしつ