満足度★★
独特の世界観
ジャグリングを統一感のあるステージパフォーマンスとして構成していて、大道芸的な賑やかし感が無い、シックな雰囲気が新鮮でした。
『誰でもない』
公募で集まった10人がピアノの生演奏に合わせてジャグリングを繰り広げる作品でした。テクニックをひけらかすのではなく、作品としての流れを重視した構成で、ダンス作品のような美しい質感がありました。
ミスが結構あって残念でしたが、落とした球の回収等のフォローがスムーズで良かったです。
『終わりをみながら』
先端がL字型に曲がった台座付きのポールを用いたパフォーマンスから始まり、2枚のベニヤ板をL字型に組んだ壁状のオブジェを使ったトリッキーなパフォーマンス、机と椅子を用いたアクロバット的ダンス、天井から吊された帯状の布を使ったエアリアル、ジャグリングと続く構成で、全般的に寂しげな雰囲気が漂っていました。
各シーンに思い入れがあり過ぎて、作品の時間構成としてアンバランスさを感じました。全体的にもう少しテンポ良く進行した方が良いと思いました。
叙情的なピアノとアヴァンギャルドなチェロの演奏は良かったのですが、音楽が少々強過ぎるように思いました。
現在は若いメンバーが年齢以上に大人びたことを表現しようとしてしっくりしていない部分がありましたが、ジャグリングを芸術性のあるステージパフォーマンスとして見せるスタイルが独特で、今後表現が熟成して行くのが楽しみです。
2014/12/25 11:10
まことにありがとうございました。今後とも機会がございましたら、
足をお運びいただければ幸いです。
ながめくらしつ