満足度★★★★
其々のドラマを深く作り込んでおかないと 仇討への必然性が伝わらない
保元・平治の乱から壇ノ浦、更に衣川の戦いで義経が頼朝の襲撃に遭って自害する辺り迄の歴史を踏まえ、源平各々の魂魄が、現代の人間に憑依して仇を討つ為に闘う、というストーリーなのだが、仇討ちという発想は現代では死んでしまった概念なので、仇打ちせねば気が済まない、当時の人々の怨みつらみを更に深く描かなければ、どうもしっくりこない。三話位に分けて、上演しても良いのではなかろうか? 上演時間総体は、4時間半から6時間位を見当に。
いつも通り、役者の力は非常に高く、丁寧に演じているのだが、シナリオが余りに性急と感じた。惜しい。