言の葉の散りぬるを 公演情報 wordleafproject「言の葉の散りぬるを」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    言の葉とひと と
     シナリオが適度に複雑で楽しめる。オープニングでの言の葉の説明や言葉と人の関係を示すシーンで謎の多い“いろは”うたを用い、行燈のような火を灯して黒子が舞うシーンも幻想的であり気に入った導入部である。演出のセンス、シナリオライターの言語感覚の良さを感じた。

    ネタバレBOX

     講談師は声の大きいことも芸の内とはいえ、箱が狭いのだから、余り声を張り上げるのは如何か? と思う。噛んだ役者が何人か居たが、この点も注意したい。
     全体として、シナリオ、演出、舞台美術、演技、何れも良い出来である。言の葉の意味する所迄、深く考え、言葉の重みを考察している点、ミュータントとしての術者が、被差別者であるとの捉え方が良い。この視点が、妖怪としての天邪鬼を呼び込み、彼らが相通じることで、余計者・被差別者として最小単位でアイデンティファイされている点も見逃すべきではなかろう。
     初見だが、延びシロを感じる劇団である。間のとり方を更に研究し、予算に余裕があれば、スモークを焚いて妖かしの雰囲気でも演出すれば、更に効果的な舞台になろう。

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    2014/11/24 01:45

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