満足度★★★★★
シンプルなゲンパビ、カラフルなクロ・クロ
大学の文学サークル出身で、夢で見たことを元に書くライトノベルで人気を博した作家が書いた原稿と酷似したことが起こり始め…な物語。
ゲンパビによるオリジナルを観ていたが…いや、観ていればこそなおさらに早い段階から「どれが現実?」と訝りながら観ることとなり、胡蝶の夢、ドグラ・マグラ、クラインの壺的感覚が大好きな身にはタマらん!
女優陣も様々なタイプを揃えてそれぞれステキで、女優系としてそっちの面の充実も嬉しい♪
また、音楽・音響も好みで、特に序盤の音楽と、あるシーンでの「テープの逆回し」的な効果を施した(?)ある音が幻想の中というか、アヤしい世界にいざなう感覚で印象的。
シンプルなゲンパビ版に対してこちらはカラフル、喩えればピアノ曲のオーケストラ編曲のようでそれぞれに味がある、といったところか。