アンサータン・ストーリーズ 公演情報 演劇ユニット「クロ・クロ」「アンサータン・ストーリーズ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    無題1274(14-323)
    19:30の回(晴)。19:00受付、開場。こちらは初めて。

    下手にクロスがかかった作家のデスク、ノートPC、辞書(新明解アクセント辞典?)、青いファイル、(たぶん原稿待ち)編集者用のテーブル、極小の椅子。六角形を半分にしたようなレイアウト、3面には正方形のパネル、客入時の案内では100分の予定、19:33開演~21:13終演。

    演出の千頭和直輝さんは「劇団肋骨蜜柑同好会」にいらした方で「(P.K.)Dick」という名前がでたとき、なるほどー、と思いました。

    屋代さんは「ツヤマジケン」を観ていて,出演していた三澤さんの「キスミー・イエローママ」はゲンパビで脚本の阿部さんと当日運営の新居さんにつながり、ちょっとジャンプするとフジタさん、るんげさん...一方、長くまちづくりを観続けた国枝さん。虚構の世界はどこまでつながっているのかと思うほどでした。

    ネタバレBOX

    劇中、ハイゼンベルクの「不確定性原理( Uncertainty principle)」に触れるところがあるように、本作は常に揺れ動き、振り返ると合わせ鏡に挟まれたような感覚に陥り、今と過去が裏と表で不可分になっているようでした。

    心療内科へ行くシーンでは作家の混乱と不安、死んだ友人の影に怯えているのかのようでした。

    ル・グィンの「天のろくろ」は、見た夢の通りに現実世界が変わってしまうお話で、小説として書いたことがその通り現実に起こってしまう本作に通じるものがあります。

    今と過去との歪みの切替(暗転)時に時を告げるチャイムが鳴っていた。

    意図的に曖昧な部分として残しておいたようなところもありましたが、不思議な感覚でとても面白く観ることができました。

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    2014/10/17 01:00

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